さて、先週のブログに掲載した写真は、今はなくなってしまったパリ左岸の名店、アルニスのウィンドウです。
このアルニスのように世界各地で歴史ある個性的な店がなくなっていきます。
私は元来個性的な小さな店が大好きでそれが何を扱う店であろうが、その存在はその街のひとつの文化だと思っています。
当然、街歩きの最大の楽しみは、そんなお店を見て歩くことであり、そしてわたしが良く訪れるヨーロッパの街には必ずそういうお店がたくさんあったものです。
ここで過去形になるのは、そういうわたしのお気に入りのお店たちが次々となくなり、その後には必ず大手ファッションブランドの店が出店していっているからです。
こと洋服に関していえば、個性的な店があることでその街独自のファッションスタイルというものが出来上がっていて、その街でなければ買えないものが必ずあったのです。
そしてそれぞれの街には独自のスタイルが存在していて、そこにはその街の文化的背景やそこに住む人々のセンスが反映されていました。
わたしにとってはそれがたまらない魅力であったのです。
もちろんリーズナブルなファストファツションや世界中どこでも買えるメゾンブランドを全否定するつもりは何のですが、そこにはわたしの求めるものは存在しないのは確かなのです。
東京にも、もっと個性的な(できたら個人経営の)洋服店が増えるといいな、と思っています。
そして、そういうお店たちにインスパイヤされたいろいろなスタイルのオシャレな人たちが闊歩する街になれば、もっと東京が好きになると思うのですが・・
さて、来年は「うぁ~いい店ですね!」と言えるお店が何件見つかるでしょうか?
- 2014/12/14(日) 13:56:15|
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