初めてドレスアップして素足で靴を履いている人を見たのは、おそらくニューヨークのマジソンアヴェニューにあるラルフローレンだったと思います。
もう30年くらい前のこと。
ドレスアップした店員さんが素足でリザードのローファーを履いていました。
それはとてもカッコよく見えたものです。
誰かがあれは「お金持ちの貧乏ごっこ」だと言っていたのをきいてなるほどなと思いました。
常に車で移動して歩く必要のない人たちがわざと外してソックスなしで靴を履くわけです。
さらに余裕を見せるために日焼けをしていれば申し分ないわけで、ドレスアップをしているけれどどこかリゾート的な匂いを残すわけですね。
だから「お金持ちの貧乏ごっこ」
基本的にソックスなしで靴を履くのは不便で不快なものです。
足は疲れるし、靴にとっても良くありません。
そこで我々、庶民はインソックスなるものを作り出し、見かけだけはソックスを履いていないようにみせて、さらに歩いても不快でないような履き心地を手に入れたのであります。
つまりインソックスを履くということ、その行為自体はあまりかっこいいことではないのですね。
でも、考えると今の我々がやっているのは「庶民のお金持ちごっこ」ともいえるわけで、これがまたちょいとわからなくなってきます。
- 2016/06/21(火) 13:23:00|
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スティーヴでは、オーナー自らが着用して良いと思うものをお勧めしています。
そして、それはコーディネイトも同様。
「このジャケットにはこのパンツを合わせ、このシャツの時はこのタイを合わせます。」
なんて自分の好きなコーディネイトをお勧めするわけです。
で、こういうことが起きる。
ある金曜日の夜、店にいらしたお客様と自分の服がすべて同じ。
厳密にいうと違うのは靴だけ、でもそれもかなり近い。
最初は、驚き、そして爆笑。
「ここまで合うとはね。」
「気持ち悪いね。」
おとなが二人、まったく同じ格好をしているというのはかなり異様です。
ソックスまで同じとは。
漫才コンビだね。
でも笑える、これは。
- 2016/06/14(火) 18:39:36|
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いつもお昼のお弁当を買う魚屋さんに行くと「今日はカツオのお刺身があるよ。」というとてもうれしいお話。
日差しはとても強いけれど、空気は乾燥して少しひんやりした水曜日。
初カツオを食べるのにはうってつけの日です。
そして、カツオを食べていたらホワイトバックスのことが頭に浮かびました。
ほぼ年に一度、この季節にしか履かない靴のことが頭に浮かんだのはなにか自然の摂理のようなものなのかもしれません。
カエルが自然に冬眠からさめるように。
セミがある時期になると土の中から出てくるように。
渡り鳥が北に帰るように。
私はホワイトバックスを箱から出してブラシをかけて足を入れました。
今日は年に何回かしかない素晴らしい天気の日。
ホワイトバックス日和です。
- 2016/06/04(土) 15:56:43|
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