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STEVE BLOG 洋服の着方

青山のセレクトショップのオーナーが書くメンズファッションを話題の中心にした日記

ベストブース イン ピッティ

 展示会を歩き回っていると本当に色々な出店者がいておもしろい。

凝った作りで商品の見せ方も工夫をしているところがあるかと思えば、本当に何の造作もなくただ商品を並べてあるブースもあり、出展者の思惑や力の入れよう、財政状態なども垣間見えて毎回興味深く見ています。

今回のベストブースは、スティーヴでも取り扱いのあるミラノのネクタイメーカー「ステファノビジ」、細長くて角にあるスペースを上手に使って、照明はすこし暗くして落ち着いた雰囲気です。

お芝居の書き割りのようなものを配置してまるで劇場のように仕立て、アンティークの小物や自分たちのアーカイブなども上手に見せて、抜群のセンスの良さを見せていました。

ピッティではオーダーを取らず、プレゼンテーションのみ、オーダーはすべてアポイントにてミラノのショールームで、と割り切ったことも潔くて良かったと思います。

店もそうですが、やはりスペースは小さくとも、コンセプトをはっきり持ってその世界を集約して見せることが大切だな、とあらためて感じ入った次第です。

賞金はないですが、彼らに私のベストピッティ賞を差し上げます。
おめでとうございます。


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  1. 2013/07/27(土) 13:00:32|
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パパラッチ イン ピッティ

一年ぶりのピッティウォモで驚いたのが会場入り口付近にいるカメラマンの多さ、みんなコレクションの服を撮るカメラマンではなくて、展示会に来場する人たちを撮っている。

いわゆる街のオシャレな人たちのスナップショットを雑誌に載せるのは昔からあったけれど、しかし、このありさまは何なんだろうと思ってしまいます。

少し目立った恰好をしているとすかさず写真を撮られます。
事前になんの断りも何もなく、バシャバシャ撮り続けます。
炎天下の中、無言でスナップショットを撮り続けるカメラマンたちは、かなり異様で、ちょっとした恐怖さえ感じます。

「我々の肖像権はどうなっているのだ。」とか「これは雑誌社がただモデル代・衣装代を節約しているだけだ。」とか「洋服のコーディネイトの仕方はタダではないのだ。」とかネガティブな意見が大半なのですが、得意げにカメラの前でポーズをとるヒトもいたりして、やっぱり洋服屋って何にも考えていないのね、というのが正直な感想。

それにしても、人の写真を撮るときはひとこと断って欲しいし、勝手にメディアに掲載しないで欲しいなぁ。
まぁちゃんとしたファツション誌はスナップショットなんか載せないと思うけどね。

うちの新潟のおばあちゃんは写真を撮られるのが大嫌い。
「写真を撮られると魂の一部を取られた気がする」と言っていました。


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  1. 2013/07/20(土) 13:03:20|
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第84回 ピッティウォモ

 イタリアでのメンズウェアの最も大きな展示会のひとつであるピッティウォモは、毎回1月と6月にフィレンツェで行われます。

今回はヨーロッパ全体の不景気を反映して、出店者が減少、ブースのスペースが減った分、通路が広くなって少しコンパクトになりました。

そして、例年のことながらフィレンツェの暑さ、まるでジャケットを着る我々への何かの試練のような35度近い気温、「つい少し前までは寒かったのがウソのように夏が来たね。」とはフィレンツェ在住の友人の言葉。

来場者も3日目からは激減(会期は4日間)、回りやすい分少し寂しい感じでした。
以前は、人が少ない午前中を歩き回る時間に充てていたのがウソのよう・・・

「去年は全体の4割はあったイタリアの店からのオーダーが今年は2割・・・」
「しばらくはイタリアの店には売りたくない・・・支払いをしてくれないから・・・」
とはイタリアの取引先の担当者の弁、やはりイタリアのマーケットはかなり厳しそうです。
(フィレンツェを代表するセレクトショップ、ラスピーニも閉店です)

とはいいながらロータ、フェデリ、カッパプントと順調に仕事を済ませ、コレクションは例年通り、そこそこ満足のいくピッティウォモでした。

そしてなんといっても友人、知人たちと再会できるのがこの展示会のよい所、昔の担当者、ジャーナリスト、バイヤーなどなど、久しぶりに会うと人それぞれに色々なことがあり、話が盛り上がってなかなか仕事になりません。

そうかイタリア人はこうやって何もしないで一日が終わっていくのね・・・


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  1. 2013/07/13(土) 18:38:43|
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帰ってきました。

日曜日の夕方に帰国。
火曜日より出社しております。

やはり夏のイタリアは明るい気分になります。
湿度の高い曇天の東京から、雲ひとつないからっとした晴天の南イタリアへ。

この時点ですべてのしがらみが自分の中から抜け落ちていき、カプリ島に向かうスピードボートの中では
もう、頭の中はすっかり空っぽ、青い空と青い海と美味しい食事が世界のすべてになっていきます。

そのあとは、ナポリ、フィレンツェ、ミラノ、パリ、ロンドンと移動して、しっかり仕事もしてきましたよ。
さて、明日からは夏のセールも始めます。

現実に戻ってまた東京ライフを始めることと致します。

彼処


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  1. 2013/07/04(木) 12:43:37|
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プロフィール

kamakuraya690

Author:kamakuraya690
2005年、8月に青山にメンズインポートウェアのブティックがオープン致しました。
オーナーでバイヤーでもある私が商品の紹介やファッションに関する話題、海外出張での情報などをお知らせいたします。
ぜひご一読ください。

STEVE 石内良樹

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