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STEVE BLOG 洋服の着方

青山のセレクトショップのオーナーが書くメンズファッションを話題の中心にした日記

暮らしの手帖

 暮らしの手帖は、1948年創刊の主婦を対象にした雑誌。
特異なのは、外部からの広告を掲載せず、常に中立性を保っていること。
その厳格で客観的な商品テストは有名で、商品選びの信頼できるガイドラインとなっています。

 私が仕事をしている業界には「お土産付き」という用語があります。
これは、バイヤーが日本の代理店で商品をオーダーする際に、代理店サイドから「この商品はこの雑誌に掲載される予定です。」という情報をあらかじめ提供されることを言います。
つまり、メーカー・代理店・店の3者が協力して一つの商品を消費者に売り込もうという戦略です。

 もしある分野が将来的により発展しようと考えるのであれば、必要なのは談合や戦略ではなく、中立性や客観性を持った批評や分析だと思います。

雑誌に掲載されている商品は、「良い商品」だけではなく、メーカーが売りたい商品も数多くあるということをお忘れなく。

今、うちの業界に必要なのは「暮らしの手帖」のような雑誌だと思うなぁ。


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  1. 2012/10/28(日) 13:25:31|
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「今週のハンドメイド」

 今週のハンドメイドは、メイドインフランスのレザーブルゾンです。
モデル「アンドリーノ」には、袖口や身頃の裾にリブは使われておりません。
すべて、ラムレザーで作られています。

ダブルジッパーを使わないのは、その重さでしなやかな革の美しさが損なわれるから・・・とのこと。
こんなこと言うメーカーはなかなかありません。

やはりパリです。

おまけにレディースは作りません。
メンズのみのコレクションです。
マーケットの大きさを考えるとなかなかできることではないことなのですが・・

やはりパリです。

パリは、ケ・ド・バルミにあるアトリエは、運河沿い。
これぞパリという風景の中で最高のレザーブルゾンが作られています。


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  1. 2012/10/19(金) 19:15:32|
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「今週のハンドメイド」

手縫いの服の良さを説明するのは難しい。
それは感覚的なもので、着てみないとそれを理解できないからです。

自分の体にピッタリ合った手縫いの上着を羽織ると着ているカンジがしないものです。
そして生地がほとんど自分の皮膚と同じように感じられ、ストレスを感じません。
そして、鏡に映してみる自分の姿がいつもより30%ほど良く見え、ニマニマ笑いが止まらなくなるのですよ。

パスクワーレ・サビーノは、ナポリに数多くいるテーラーの中でもリーダー的存在。
「マエストロ」と呼ばれる数少ないうちの一人です。

生地を糸で縫い合わせるだけでほとんど工芸品に近いものを作り上げます。


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  1. 2012/10/13(土) 19:20:53|
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「今週のハンドメイド」

 パリ、7区、ブルボン宮殿の近くにアトリエを構える「ルナール」のブリーフケースです。
本当に小さいアトリエで最高級の革を使ってすべて手縫いで作られます。

イタリアやベルギーのバッグとは違うフランスの革製品独特の質感とデザイン、グラブの「コス」やブルゾンの「セラファン」と同じ匂いを漂わせております。

いいものは使い込んで古くなると本当に味が出ていいんだよね・・というセリフが聞こえてきそうな佇まい、涎が出そう・・・です。



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  1. 2012/10/06(土) 16:39:11|
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プロフィール

kamakuraya690

Author:kamakuraya690
2005年、8月に青山にメンズインポートウェアのブティックがオープン致しました。
オーナーでバイヤーでもある私が商品の紹介やファッションに関する話題、海外出張での情報などをお知らせいたします。
ぜひご一読ください。

STEVE 石内良樹

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