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STEVE BLOG 洋服の着方

青山のセレクトショップのオーナーが書くメンズファッションを話題の中心にした日記

「ほどほど」

 新聞のコラムで「日本人はもう世界の中でナンバーワンの経済大国であることを望んでいない。ほどほどの位置で身の丈に合ったレベルの暮らしで十分であると感じている。」という統計が出ているという文章を読んだのは、イタリアに行く前のことでした。

ミラノのモンテナポレオーネ通りを歩いているとそういう日本の現実を目の当たりにします。それは、たとえば東京の銀座でも感じることだと思います。
いまの中国の人たちのあのぎらぎらとした物欲、そして自分たちがこれからより良い生活をするのだというオーラのようなものは今の日本人からはもう消え失せてしまったようです。(今から20年前、フィレンツェのグッチ本店にいた日本人からは確実に同じオーラが出ていました。)

翻ってインポートメンズのコレクションをみても、まったく同じ構図です。
あれほど売れていた10万円以上する靴、30万円以上するスーツを買う人が今どれだけいるのでしょう?
これは、日本人が物欲に関して成熟したということなのか?それとも衰退したということなのか?
売れるものが高いブランド物から安いブランド物に移っただけに見える現状では「成熟」という言葉は少し当てはまらないような気もします。

さて、2011年春夏のバイイングシーズンである今、各メーカーのコレクションを見て歩いていて感じるのは、それこそ「ほどほど」のモノの多さ。
それほど良くもなければ悪いわけでもなく、値段も手ごろ、う~んでもそれでおしまい。

自分にとってなにがとても重要か、ということは人それぞれあるとは思うのだけれど、私にとって最も重要なことである「洋服」のこと、これでは満足できないなぁと感じてしまうのです。


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  1. 2010/07/28(水) 18:10:36|
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YVES SAINT LAURENT

3月11日から8月29日までパリのプチパレで開催されているイヴサンローランの回顧展に行ってきました。
彼の代表的な作品すべてが展示されていて、その迫力たるや大変なものです。

素材の素晴らしさ、芸術的なつくりの良さ、そして天才的なデザイン、彼が大活躍したこの時代のファッション業界がとても素晴らしく感じられます。

個々の作品の素晴らしさは言うまでもないのですが、そのアイデアやデザインを実際の服に仕上げる職人の技術に感嘆します。また、まったく実用的でない服もたくさんあり、「リアルクロージング」なんてぜんぜん関係ない、ただそこにある服の芸術的な素晴らしさに拍手を贈りたいカンジです。

それにしても、イブサンローランとシトロエンはパリの街が本当に似合うな、としみじみ感じました。


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  1. 2010/07/21(水) 16:55:34|
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パリでハンバーガー

 イタリアからフランスに来て感じるのは「パン」がおいしくなること。
パスタの国からパンの国に来たんだな、とつくづく感じます。

さて、夕食時、リュクセンブルグ公園近くのカフェ、最前列に陣取ると通りを眺めながら「今日はなにを食べようかなぁ」などと考えつつ、ぼんやり行きかう人を眺めています。

いつもつくづく感心するのがパリのカフェのギャルソン(女性の場合も多いがなんと呼ぶのでしょう?)のプロ意識、パリの人々のわがままなリクエストを本当にてきぱきと処理しながら、席の間を行ったり来たり、オーダーのメモも取らずに、必要な時は必ずこちらに気づいてくれます。

今日は彼女のおススメでホームメイドのハンバーガー、パリでハンバーガー?と思いましたがさすがにパンとチーズの国、とても素晴らしいお味でした。

パリのカフェでハンバーガー、機会がありましたらぜひお試しください。


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  1. 2010/07/13(火) 18:32:58|
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ピッティウォモ

 6月15日から4日間、イタリアはフィレンツェで、世界的なメンズウェアの展示会、ピッティウォモが開催されました。

この展示会から2011年春夏メンズの仕入シーズンがスタートします。
スティーヴの仕入れというものは実際にあるものを買ってくるわけではなく、モデルサンプルと生地サンプルを見て生産の依頼をしてくるわけです。
今からですとオーダーしたものは来年の2月頃にメーカーから出荷されることになります。

直接メーカーと取引をしているといろいろなことが可能です。デザインを変更したり、サイズを小さく上げてもらったり、こちらから素材を持ち込んだり、また、個々のお客様のための特別なオーダーなども可能になってきます。そして、そういうやり方の中からこそ素晴らしい商品が生まれたりします。
そして、いかにお互いが直接顔を合わせて物事を進めることが大切なのかを痛感するのです。

このピッティウォモは、主にヨーロッパのメーカーが一堂に会する展示会なので、うちのようなスタイルで仕入れをする店にとっては最も重要な展示会であるわけです。
そこで自分の店のコンセプトやスタイルを説明して理解してもらい、お互いに良い関係を築き上げて、長く付き合って行くことのできる仕入先を見つける、これが最も重要な目的です。

そしてそこで新しいメーカーの素晴らしい商品を見つけて、自分が初めての日本のお客だったりするととても誇らしい気持ちになったりするのです。


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  1. 2010/07/07(水) 16:18:08|
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プロフィール

kamakuraya690

Author:kamakuraya690
2005年、8月に青山にメンズインポートウェアのブティックがオープン致しました。
オーナーでバイヤーでもある私が商品の紹介やファッションに関する話題、海外出張での情報などをお知らせいたします。
ぜひご一読ください。

STEVE 石内良樹

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