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STEVE BLOG 洋服の着方

青山のセレクトショップのオーナーが書くメンズファッションを話題の中心にした日記

猫が魚屋

 多分私は他人と違っていたいという気持ちがとても強いのだと思います。それが仕入れにも如実に現れることがありまして、いわゆる市場で売れているブランドは逆に敬遠してしまうことがよくあります。いわゆる「売れている商品」はどこの店でもほしいもので、当然取り扱いのお店が多くなりますし、購入する側にしてみると同じものを着ているヒトがたくさんいることになります。こんなことを想像するともうだめです。

 まず、これは良いことなのか悪いことなのかわからないのですが、「着る」という行為についてもついつい深く考えすぎてしまいます。私流に言わせると、それは個性の発露であり、創造性や知性を伴うものであり、一つのカテゴリーに縛られる雑誌の受け売りの着こなしなどは持ってのほか、そして女の子に持てる為のファッションなどありえない、など云々かんぬん・・かなりストイックです。

 こういう自分の考え方に最近は自分自身でもうんざりしており、もっとシンプルにただ着ることを楽しむということで良いのかもしれない、などど宗旨替えを試みたりしています。
 まぁ好きなことを仕事にしてしまっているので、これがビジネスの妨げとなることが多々あります。しかし、それではいけません、まずビジネスとしてきちんと成り立たせていかないと、そしてより良い店を少しでも長く続けていくことが自分にとってとても大事なことだと心から思っております。
 とりあえず、この「猫が魚屋をやっている」状態を早く抜け出さないと。。


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  1. 2009/09/29(火) 18:05:44|
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シンプル イズ ベスト

 パスタにも色々ありますがフィレンツェ滞在中にいつも立ち寄るトラットリアのものはとてもシンプルです。「パスタ アッラ ブッロ」と呼ばれている一皿は、ペンネにバターを絡めただけで出てきます。小麦とバター以外おそらく何もない味付けは正に「シンプル イズ ベスト」

 凝りに凝ったパスタや意外な食材のパスタも良いのですが、やはりわたしが最も惹かれるのはこのようなシンプルな一皿です。シンプルなものの中に深みや広がりを自分なりに見つけていくことに喜びを感じます。
 面白いもので訪れる季節や体調、メンバーによってもこのシンプルなパスタの味は微妙に違って感じられます。シンプルなものであるからこそ、その違いが鮮明に浮かび上がってくるのかもしれません。
 シンプルな料理は後味が良いのも特徴です。食べているときには少し物足りなく感じる時もありますが後味の良さはとてもスッキリ、きっと消化も良いのではないかと思います。

 今日はパスタの話ですが、料理とファッションに数多くの共通点を感じている私としては、この話はパスタにとどまらずファツションにも同じことがいえるのではないかと思います。シンプルなファッションでシンプルなものを食べ、生き方もシンプルに、 悪い話ではありません。


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  1. 2009/09/23(水) 16:00:32|
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サービス精神

 自分の店を始める時にまず考えたのは、自分が一番受けたいサービスを提供していこう、ということです。そのサービスが気に入ってもらえるかどうかはわからないけれど、自分自身が持っている人に対するサービスの資質をより以上に大きく見せたり、または逆に斜に構えて格好をつけたり、そういうやり方は長続きしないし、自分の素を出していくのがもっとも良い方法であると考えたのです。

世界中でサービス業は進化していき、今、日本ではある意味、最も進んだサービスが受けられると思います。ただ、心に響くサービスが多いかというと必ずしもそうとは言えず、礼儀正しいし、愛想は良いが、得てして杓子定規でマニュアル化されたサービスがほとんどのような気がします。だれもが同じ笑顔で同じ程度のサービスをする、そこからはなにも生まれてこないような気がします。

やはり、そのひと個人の柔らかくて人に対して優しい資質がそのまま出ているサービスが理想なのですが、そこはそれ、人によっては大上段に振りかぶって大仰であったり、逆に下手に出すぎて卑屈になったり、ほんとうにサービス業って難しいですね。

融通が利いて、気が利いて、媚びず奢らず、自分が持っている親切な資質がいつも、そのまま、真直ぐ平らに出る、そんなサービスが受けても、しても、理想的だと思います。


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(写真は本文と一切関係がありません)
  1. 2009/09/16(水) 18:12:11|
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APPAREL ARTS

 ミラノはスカラ座近くにお気に入りの本屋さんがあります。もともとメンズファッション関連の写真集や本が大好きなのですが、重いので海外で買うのはできるだけ避ける様にしています。しかし、ここの本屋さんに行くとなぜか必ずメンズファッション関連の希少本があり、これがまた高いので、中を見せてもらったあと「う~ん」と唸りながら、30分ぐらい買おうかあきらめようか悩むのです。(まぁ最終的にはいつも買うのですが、買った後、それを持って本屋さんを出るとその重さに愕然とします。)

 今回購入したのはGFT(GFTというのはトリノにある巨大アパレルメーカーです。)が編纂した1930年から50年代にかけてのイラストや写真を集めた「APPAREL ARTS」というタイトルの3冊セットの資料本です。なかにはほんとうに涎が出そうなイラストやスケッチ、資料が満載、時の立つのを忘れて眺めてしまいます。多分この本は興味のない人にとってはまったく意味がないものであるし、好きな人にとっては値段に関係なくどうしても手に入れたくなる類の書籍だと思います。

 この類の本を購入した後は自分がその分ファツションに精通した気分になる反面、いわゆる読む本ではないのでどちらかというとこの本を所有することで自分は満足しているののだなぁとつくづく感じます。


 ご興味のある方はスティーヴの店内でいつでも自由にご覧いただけますよ。

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  1. 2009/09/09(水) 14:59:34|
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MY FAVORITE

気がついてみるとスウェードの靴が全体の7割を超えていました。履く頻度を思い起こしてみると明らかにそれよりも高くなっています。

これはいったいどういうことなのであろうかと考えてみると、おそらく私は力が入りすぎた格好があまり好きではないのだと思います。つまりカーフの靴を光らせて、シルクのネクタイでびしっと決める、袖口にはカフスボタンがキラリ、なんていう格好は年に一回するかしないか。

それよりもフランネルのスーツにカシミアのネクタイにスウェードのUチップ、ツィードのノーフォークジャケットに厚手のコットンパンツにスウェードのチャッカーブーツ、こんな少し力の抜けたスタイルが好みなのだと感じています。そこには、あまりにも決めすぎることへの照れや恥ずかしさというものが多分にあるようにも感じています


ただたまにものすごく決めたくなる時もあり、そういうときにふと自分の姿が鏡に映ると力が入りすぎて只者ではない感じに見えます。体にも力が入りすぎてつまずいて転んだりもしそうです。

皆さん今年の秋はどんなファッションで決めますか?


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  1. 2009/09/02(水) 12:26:26|
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プロフィール

kamakuraya690

Author:kamakuraya690
2005年、8月に青山にメンズインポートウェアのブティックがオープン致しました。
オーナーでバイヤーでもある私が商品の紹介やファッションに関する話題、海外出張での情報などをお知らせいたします。
ぜひご一読ください。

STEVE 石内良樹

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