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STEVE BLOG 洋服の着方

青山のセレクトショップのオーナーが書くメンズファッションを話題の中心にした日記

安すぎる商品

 価格が安いということは絶対的に良いことなのかというとそうでもなく、そこに金額以外の価値を見出す余地がないように感じてしまいます。そして、あまりに値段の安いものを見ると、ほんとうにここまで安くする必要があるんだろうか?この商品はただみんなをあっといわせる広告的な効果の為だけにこんなに安いのではないか?と考えてしまいます。

 その商品が作られる過程(原材料作りに携わっている人々や生産工程に携わっている人々の生活)はどうなっているのでしょうか?いくら景気が悪いとはいえ日本はとても裕福な国ですし、メーカーは利益を上げ、競争に勝つためにさらに生産コストの安い場所に移動し続けていることが容易に想像できるわけですから「あまり安すぎるものは逆に買わない」という考え方があっても良いように思うのです。 

企業は生産工程のなかで「NOといえない労働者」を生み出していないことを明らかにする義務があるようにも思います。そして適正な価格でその商品に携わる総ての人々(原材料の作り手から消費者まで)がそこから恩恵を受ける、そんな商品がつくづく良いなぁと思います。

 さらに言えば、「君の店は他よりも少し高いけれど店の雰囲気が好きだし、君のやり方が気に入ったからそこにお金を払うつもりで買い物をするよ」といってくれたりすると最高です。これこそがお金の使い方だと思います。
  1. 2009/05/27(水) 14:03:56|
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外で食べよう!

 イタリーに行って食事をすると常々「この習慣は良いなぁ」と感じることがいくつかあってその一つが外での食事です。ちょっと気の利いたレストランには庭があって戸外にテーブルが作られます。食事をしながら季節を感じることができ、自然の音や匂いや色々なものが五感を刺激します。夏の夜は席につくときはまだ明るいのですが食事が進むにつれてだんだん暗くなり、蝋燭がつけられてぐっとロマンチックに。場所によっては蚊に悩まされますが、そんなことを差し引いても外での食事はとても魅力的です。

あと、カクテルタイムがあるのもいいですね。本格的な食事の前にちょっとバールでカクテルを一杯。飲めないわたしのために「クロディーヌ」というノンアルコールのカクテルもあります。よく洋服屋仲間と恰好をつけてクラッシックなホテルのバーで待ち合わせをして、チョット一杯飲んでからみんなで食事にむかったりします。東京だとちょっとやりすぎという恰好もそういう場所だと大丈夫。白の麻のスーツとか着ちゃいます。(でもそのときはトマトソースのパスタはぜったいに頼めません。)

そして戸外での食事のあと、腹ごなしにブラブラとウインドウショッピング。カプリなどでは夜10時くらいまで普通にお店が空いているので本当に夕食後ショッピングができたりします。日本でいう夏祭りのときの夜店の感じが近いかもしれません。みんなワインの酔いに任せて買い物しまくってます。まさに大人のアミューズメントパークという感じ。潮や花の匂い、虫の音、夕日や風、夜空を感じながらの食事は、宵の口から深夜までロマンチックでおいしくて「これが人生だ!」と思いますね。



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  1. 2009/05/19(火) 18:14:07|
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カッコイイということ

 まぁ私が取り扱っている分野の洋服の着こなしについて考えてみると、かっこいいか悪いかどちらかだなとつくづく思います。どんなにお金をかけてファッション雑誌のまねをしてもかっこ悪いひとはかっこ悪いし、かっこいいひとはやはりカッコイイのです。これはハンサムであるとか、お金があるとかないとか、身長が高いとか足が長いとかとはまったく別の事柄です。
 この違いはどこから来ているのかよく思いをめぐらせるのですが、そもそもかっこいい、悪いの判断基準も主観的なもので客観的なガイドラインがあるわけではありません。ただ一つ私が感じるのはかっこいい人は着こなしに「自然さ」というものがあるということです。
 彼らは自分のことをよく知っているのではないかと思います。自分の体型、顔立ち、雰囲気、髪の色、皮膚の色、それらによって似合うものはそれぞれ違ってきます。そして今までに経験してきた色々なファッションの中で、何が似合って何が似合わないか自分の頭で考えて選択をしているのではないでしょうか。そこから着こなしに「自然さ」が生まれ、それが身についているように感じます。そして、着ることに情熱を傾け楽しみを持っている人がはじめてカッコイイということになるのかもしれません。
 ただ、そのかっこよさもあくまで着こなしのことで中身のことではありません。いつかは内面・外面共にカッコイイ男になりたいものです。
 


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  1. 2009/05/13(水) 16:08:01|
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ミラノ駅にて

 もう15年以上前の話です。とても寒い1月の夜、パルマでの仕事を終えてヘトヘトになってミラノに電車でたどり着いたのはもう夜の9時近く、タクシーですぐにでもホテルにたどり着きたいのに運悪くタクシー乗り場は長蛇の列、これはかなり待つなぁとウンザリしながら列につきました。ふと見るとそこかしこにホームレスの姿が、やはり人がいるところは安全だし、とりあえず屋根があるので濡れることはないけれど、この寒さの中での野宿はつらいなぁと思いながらふと見ると、列の先の方におばあさんのホームレスが横たわっています。毛布にくるまっていますが咳もしていて明らかに寒そう。するとおばあさんの横にさしかかったイタリア人の女の子の二人連れ、なにやらヒソヒソ相談すると一人の子が近くの売店でスープを買ってきてそのおばあさんにあげています。おばあさんはさしてうれしそうな顔もせず受け取っていましたが、人として当たり前なことを目の前でされるとやはり感心します。さて、イタリア人の女の子の少し後ろには同年輩の日本人の女の子の二人連れ、明らかに観光客なのですが、あの子たちはどうするだろうと思って興味本位で見ていると、一人の子がもう一人の子に延々と話しかけていてすぐ横に寝ているホームレスのおばあさんにまったく気がつきません。いったい何を話しているのか耳をそばだてるとどうやらその日買ったブランド品のバッグが日本と比べていかに安かったかを力説しているのです。
なんか日本と日本人が急激に変わってしまったのはあのころからのような気がします。


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  1. 2009/05/06(水) 18:52:04|
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プロフィール

kamakuraya690

Author:kamakuraya690
2005年、8月に青山にメンズインポートウェアのブティックがオープン致しました。
オーナーでバイヤーでもある私が商品の紹介やファッションに関する話題、海外出張での情報などをお知らせいたします。
ぜひご一読ください。

STEVE 石内良樹

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