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STEVE BLOG 洋服の着方

青山のセレクトショップのオーナーが書くメンズファッションを話題の中心にした日記

デザート ミラノにて

 海外滞在中の大きな楽しみに食事があります。中でもデザートは最も楽しみにしている時間であり、効果的で即効性のある疲労回復の手段でもあります。
 よく食べるデザートを大きく分けると、いわゆるアイスクリーム系、チーズ系、フルーツ系、チョコレート系の四つに分かれます。イタリアンジェラートのおいしさはいうまでもありませんが、マスカルポーネやリコッタチーズを使ったもの、新鮮なベリー類やさっぱりとした気分になるパイナップル、ホットチョコレートやチョコレートタルトなどなど・・・涎が止まらなくなります。
 ミラノでの滞在先のエリアはいわゆる昔のミラノの風情、古い食材店やお菓子屋、バールが軒を連ねます。古くからあるバールには地元の人々が集い、ドルチェやワインやカフェを囲んでおしゃべりに余念がありません。写真は、オレンジ風味のセミフレッド、チョコチップ入りです。
 おいしかった! 


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  1. 2009/02/24(火) 17:56:20|
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死刑台のエレベーター(後編)

 意を決した私はとりあえず叫びます。「ヘルプミー!」
なーんの返事もありません。というか人の気配がまったくしないのです。フロントで部屋の鍵を受け取ったわけですから少し前まではフロントに人がいたはずです。そして今の声がフロントに届かないわけがありません。しかーし、ホテルはまるでシエスタの真っ最中のようにシーンと静まり返っています。気がついたら私は汗びっしょり。エレベーターの中がだんだん暑く感じられます。空気はどんより重く、人の気配なし、だれにも気づかれないまま何分がたったのでしょうか。
 海外ではちょっとしたピンチによくあいます。たとえば空港で予定のフライトに乗り遅れる、預けた荷物が出てこない、ある朝起きると大雪で交通機関がマヒ、またはタクシーがストライキ、食べ物に当たる、等々今までに色々なことがありました。そしてその都度学んだのは「ピンチは自分で切り抜けなければ!誰も助けてくれないよ。」というものでした。
 私は自分でこのエレベーターから脱出をする決心を固めました。
まず、バードケージの内扉を力ずくでこじ開けます。これは何とか開きました。ほっておくとまた閉まってしまうのでライターを挟み込んで閉まらないように固定します。さて、後はフロアーについている扉が開けられれば、その隙間からなんとか滑りだせるはずです。汗をぬぐい扉の細部に目を凝らします。ここに来てもう意地でも自分で脱出する気になっている私は、戸袋の中に小さいレバーを見つけます。とりあえず引いてみると意外と簡単にレバーが倒れました。その状態でフロアードアをゆっくり押すとなんと開きました。ぎりぎり横になればすべり出せるスペースがあります。そしてゆっくりと慎重に、今エレベーターが動き出したら完全にはさまれるな、と思いながらエレベーターから滑り出し3階のフロアーに飛び降りました。
 気がつくと自分は「ハァハァ」と荒い息をしております。白のフライのボタンダウンシャツは油染みと汗で体に張り付いています。しかし、自分ひとりで脱出に成功したという達成感があり、「やったぞーおー」とか叫んでハイタッチとかしたいのですが、相変わらずあたりには人の気配がなく、シーンとしています。仕方がなくしょんぼりと階段をおりフロントに行くと案の定だーれもいません。それから待つこと10分やっと戻ってきたフロントのおじさんをエレベーターのところに連れて行くとおじさんは大声で一言。「マンマミーア!!!」
 当然チェックアウトの日までエレベーターは使えず。私は自分で重い荷物を下まで運ぶのでした。
おわり


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  1. 2009/02/18(水) 17:23:42|
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死刑台のエレベーター(前編)

 ある夏の日のことでした。日中時間が空いてしまったので、滞在中のミラノのホテルに戻り、部屋でシャワーでも浴びようとホテルのエレベーターに乗るとエレベーターが突然止まりました。私の部屋は3階だったのですがエレベーターは私の押した階を通り過ぎて3.5階位の場所でいやな音を立てて止まりました。その音によって「あっこれは悪いことが起きたな」と感じる音があるもので、それがどんな種類の音であれ往々にしてその予感は当たるものです。
 そのミラノの安ホテルのエレベーターは、いわゆるバードケージ式になっておりホテルの建物の中心を円柱形に伸びています。その周りを階段が取り囲んでおりまたその外側に客室があるという作りになっています。いわゆる金属の網でできているエレベータなのでそれほど圧迫感はなく、下の方に続いている階段も見えます。閉じ込められて思ったのは、昔フランス映画でこんな場面があったな、ということです。殺人を犯した犯人がそのビルのエレベーターに閉じ込められると言うものだったのですが、まず頭に浮かんだのがその映画の主人公が閉じ込められたエレベーターの中でタバコを吸う場面でした。そのころまだ喫煙者であった私は、まずタバコを吸って落ち着こうと一服したのでした。
 ホテルということもあり、すぐに誰かが気がついて騒ぎ出すであろう、従業員が気がつかなくても、滞在しているお客は私だけではないであろうと高をくくっていたのです。
 しかしシーンとしたホテルは、私の息遣い以外何の音もなく状況はまったく変わりません。10分ほど経って私は助けを呼ぶことにしました。さてなんと叫べばよいのでしょうか?とりあえず「ヘルプ ミー」でしょうか。ただ、なにか周りの状況からして「ヘルプ ミー」というのは少し大袈裟な感じがします。
 少し小さい声で練習してみました。「えーヘルプ ミー」
なにか自分がとてつもなく間抜けになったような気がします・・・後編に続く。


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  1. 2009/02/11(水) 19:19:32|
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路面電車の走る街

 私がミラノの街が好きな理由はいくつかありますが、その一つに路面電車があります。オレンジ色の車体がなんともいえない音と共に街中を通り過ぎるのを見ると、なんとも懐かしいような郷愁に駆られます。街中にはモダンなデザインや最新のモードと共に古くからのものが多く共存していて両者がとてもよくマッチしています。路面電車にもグリーンの最新式のものがあり音が格段に静か、ただその存在感はやはり古いオレンジのものに比べるといまひとつです。
 この路面電車、スピードはけっして速くないですが、後ろについた車もおとなしく走っています。せわしない世の中の移り変わりの中で、このスピード感がひとつのスタンダードとして残っているのが非常に大切なことのような気がします。こういう古くからのものがそのまま残っていて、「今はなき懐かしいもの」になっていかないところに私はヨーロッパの街の魅力を感じるのです。


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  1. 2009/02/03(火) 17:02:22|
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プロフィール

kamakuraya690

Author:kamakuraya690
2005年、8月に青山にメンズインポートウェアのブティックがオープン致しました。
オーナーでバイヤーでもある私が商品の紹介やファッションに関する話題、海外出張での情報などをお知らせいたします。
ぜひご一読ください。

STEVE 石内良樹

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